就活中の現代の若者が企業に求めるニーズを満たせば人手不足が解消される!?

 皆さん、今の時代にポケベルを売ることはできますか?ポケベルマニアの方や珍しさから買ってくれる人は少なからずいると思いますが、大量に売ることは無理だと思います。

 これを現在の求職者に置き換えて考えてみてください。求職者がポケベルの購入者で、求人の募集者がポケベルの製造・販売会社と考えると分かりやすいと思います。製造・販売会社が、求職者のニーズを満たさなければ応募してこなくなるということが明白だと思います。その結果、人手不足のネガティブスパイラルに陥ります。

 このページでは就活中の現代の若者が企業の募集要項に何を求めているのか、そのニーズについて解説いたします。また、これを満たしていけば、人手不足は少なからず解消するでしょう。

 働く目的

 調査

 2019年、二本生産本部と日本経済成年協議会が新入社員(1792人)を対象に「働くことの意識」について調査をしました。
 
 その結果働く目的で最も多かったのが「楽しい生活をしたい」が39.6%、「経済的に豊かになる」が28.2%、「自分の能力を試す」が10.5%、「社会の役に立つ」が9.3%でした。「社会の役に立つは」2011年に東日本大震災の影響で一時上昇しましたが、近年は減少傾向です。
 
 次に、「働き方」についての調査で「人並み以上に働きたいか」を問うと、「人並みで十分」が過去最高の63.5%、「人並み以上」が29.0%になっています。
 
 さらに、「デートの約束があった時、残業を命じられたら、あなたはどうしますか」の問いに対して、「残業する人」は63.9%、「デートをする」が36%と、近年は「デート派」が多くなってきています
 
 最後に、「若いうちは進んで苦労すべきだ」と一部に言われていることに対しどう思うか尋ねたところ、「好んで苦労することはない」が過去最高の37.3%、「進んで苦労すべきだ」が43.2%と両者の差は過去最小になりました。

 傾向

 以前は、苦労してでもバリバリ働いて「経済的に豊かになりたい」や、「社会の役に立ちたい」という傾向が強かったですが、近年の傾向として、苦労しすぎないで、仕事とプライベートを両立させたいという傾向があるようです。この傾向は調査結果より、さらに進んでいくと推測できます。

 出世に関しても待遇と比べて業務量(責任を含む)が多いと感じた場合、出世したいと思う人が少なくなり、業務の集中化や離職につながるでしょう。

 どう変えていけばいいのか

 プライベートを充実させるには、仕事時間つまり残業の削減が必須です。当然ですが週1休も好まれません。

 また、「人並みで十分」「好んで苦労することはない」という傾向が高まっていることより、努力する量が減っていると推測できます。つまり、業績を上げたければ、「努力したほうがいい仕組み」を作ることも大切です。

 学生が敬遠する会社

 調査

 「マイナビ」が、2020年卒学生(回答数48064件)を対象に、「行きたくない会社」調査し2019年に発表しました。

 その結果、19年連続1位であった「暗い雰囲気の会社」(28.5%)を抜いて「ノルマのきつそうな会社」(34.7%)が、データを取り始めた01年卒以降初めて1位になりました。さらに3位が「休日・休暇のとれない(少ない)会社」(24.9%)、4位が「転勤の多い会社」(23.6%)、5位が「仕事の内容が面白くない会社」(18.4%)となっています。また、海外勤務を敬遠している人も55.7%(前年比4.6pt増)と多いです。

 傾向

 「ノルマがきつそうな会社」が圧倒的1位を取った理由は、日本郵政のノルマの問題の影響だと思います。保険の二重契約やノルマの買取りなど様々なことが問題になりました。この影響で学生たちがノルマについて考えるようになったため一気に逆転したのでしょう。
 
 「休日・休暇のとれない会社」も約1/4と多くはないように見えますが、近年希望の条件に合わない場合、フリーターなどを選択する人が多くなっており、影響はなくないと推測できます。

 どう変えていけばいいのか

 ノルマの問題は、やりがいにつながります。うまく使えれば、それがやりがいになり人が生き生きし会社の業績も上がります。しかし、うまく使えなかった場合離職を促し人手不足のネガティブスパイラルに陥ります。ノルマは少し努力すれば届く程度に設定することが大切です。ノルマがあまりにも高すぎると、やりがいを削ぎ会社のためにもならなくなってしまいます。また、うつ病などの精神疾患の発症率も上がり、本来優秀な社員を離職させてしまう可能性も高まります。高すぎるノルマは会社も人も潰すのです。

 雰囲気の問題は、会社が良いコミュニケーションの場を作ることが大切です。仕事中だけコミュニケーションをとっている場合、仕事のことしか話さないことが多くなり“良い”コミュニケーションは取れません。仕事以外の場所でコミュニケーションをとれるようにすることが大切なのです。仕事以上の関係の友人を持つことで、幸福度が96%アップ、給料満足度200%アップ(つまり20万円貰っていても60万円貰っているのと同様の価値がある)するということも研究でわかっています。また、お互い尊敬できる友人を持つことによって、仕事に対するモチベーションが700%アップするという研究結果もあります。

 休日の問題は、とにかく生産性を上げていくしかありません。

 その他

 「OfferBox」を運営する株式会社i-plugの調査では、「長時間労働やサービス残業があるか」が64.4%、「有給休暇が取得しやすいか」が55.4%も気にすると回答しています。さらに「結婚後の待遇、働き方を考慮してくれるか」については43.6%も気にすると回答しています。プライベートの充実や、女性が働ける環境を求めていることが分かります。

 マイナビの調査で、「楽しく働きたい」、「個人の生活と仕事を両立させたい」という結果が出ており、がむしゃらに働いて稼いだりすることを好んでいる人は多くいません。

 まとめ

 求職者が求めるニーズに関していろいろな調査がありますが、大まかに言ってしまうと、1位が職場の雰囲気の良さ、2位がプライベートに時間をさけるか、3位が仕事内容(やりがいなど)を求めている傾向が強いです。

 職場の雰囲気が良ければ、仕事の満足度や幸福度、仕事に対するモチベーションが高くなりますし、プライベートの時間があれば、人生の幸福度が上がる上、仕事に対する生産性も上げます。仕事内容も仕事が認められたりやりきったなどした場合満足度や幸福度を上げます。つまり、現代の求職者は以下に人生の幸福度を上げるかを有意識・無意識の両方の面で選んでいるのです。

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