皆さん、残業でどれくらい稼いでいますか?残業が月に40時間という人もいるのではないでしょうか。
しかし、残業で稼ぐのは稼げる金額以上にデメリットがあるということが分かっています。1つ目は、命を削っています。2つ目は、本業の業績を削り、出世の機会を遅らせ、その結果稼げなくなっているのです。
今回は、残業で稼ぐより副業で稼いだ方がいい圧倒的な理由を解説していきます。
残業が命を削る理由
残業の与える健康被害
残業することによって、運動時間や睡眠時間の減少、食生活品質の悪化することで、心臓・血管疾患のリスクが上昇するといわれています。
とある研究で、残業が0の人と週15時間の人では、脳卒中の発症リスクが1.33倍に。睡眠時間が6~7時間ののより5時間以下の人の方が、脳卒中の発症リスクが1.26倍、死亡リスクは1.19倍になると研究でわかっています。また寝つきが悪い「入眠困難」の人も心臓・血管疾患のリスクが上がるといわれています。週15時間なら「月60時間以下の残業でも大丈夫」という人がいるかもしれませんが、週6時間の残業でも健康リスクが上がるという研究も出てますし、月60時間以下でも1.33倍にならないだけで、健康リスクは増大しています。
さらに、残業は心臓・血管疾患の健康リスクを増大させるだけではなく、生産性の低下、うつ病の発症率の増加、人間関係の悪化など様々なデメリットが確認されています。生産性の低下や人間関係の悪化は一見健康被害がないように見えますが、生産性低下はミスによるストレス、人間関係の悪化は人生や仕事に対する幸福度の低下(=ストレス)を招き、知らず知らずの間に、健康状態に大きく悪影響を与えます。
なぜ残業が健康被害をもたらすのか
ではなぜ、残業が健康被害をもたらすのでしょうか。
長時間残業をした後(翌日など)、疲れているため家で休むことが多いと思います。しかし、こういう経験はありませんか?「家で休んでいたのに全く疲れが取れない!」という経験です。常にあるという方は要注意です。これが健康被害をもたらす一番の正体(ストレス)なのです。
人は、同じことを長時間できません。例えばですが漢字を覚えるために漢字ノートにを書き続けたとします。どれくらい集中していますか?集中できる時間はどれくらいですか?大体の人は数十分で集中力が途切れるでしょう。これは極端な例ですが、仕事に関しても同じようなことがいえます。仕事で同じ“ような”こと(特に作業と呼ばれるもの)をやり続けるとストレスがたまります。これが、疲れが取れない最大の理由です。
このストレスが原因で、適切な睡眠時間が取れなかったり、暴飲暴食や栄養バランスの偏った食生活になるなど、生活習慣が乱れます。さらに時間がないため運動しなくなり、太ったり、免疫力が落ちたりします。その結果、心臓・血管疾患のリスクがアップするのです。
残業が自分に対する生産性を低下させる
残業を行うことで自分自身の生産性の低下につながります。
目先の生産性の低下
残業は、すればするほど「仕事の終えるスピード、的確さ、創造性が低下する」といわれています。つまり人一人が出せる最大の生産性を下げているということです。
とある研究で、残業が10%増加することで生産性を2~4%低下させるとの研究もあります。これは、1時間が2時間になっただけで、20~40%生産性が落ちるという意味です。つまり、残業しても、自身の業績は上がりにくいということです。
(参考 https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2017/special/pdf/018-028.pdf#search=%27%E6%AE%8B%E6%A5%AD+%E7%94%9F%E7%94%A3%E6%80%A7+%E4%BD%8E%E4%B8%8B+%E7%A0%94%E7%A9%B6%27)
自己啓発
特に営業の人はそうだと思いますが、営業にはスキルが必要ですよね?そのスキルは、どこから学びますか?ほとんどの人は会社内の先輩だと思います。しかし、本を読んだり、有名講師の講演を聞いたりして、人間心理学のテクニックを使えるようになったら営業成績は、当然上がりますよね?また、営業成績が高ければ、相対的に出世しやすくなります。当然ですが、出世すれば給料が多くもらえます。
つまり、お金を稼ぎたいなら命を削る残業ではなく、自己啓発をして、生産性を高めた方がよっぽど効率的なのです。営業だけではありません。出世には上司の評価が不可欠です。上司に好かれれば出世(出世は上司の主観によって決まるため)しやすくなります。独創的なアイデアが出せるようになったり、仕事のマネジメントがうまくなったなら会社からの評価が上がり出世しやすくなります。こちらも当然ですが、出世するということは給料が多くもらえます。
また、部下から好かれれば、お金以上の価値がある、“仕事の満足度”も向上します。
なぜ副業なのか
上記で、「残業は命を削ること」「生産性を上げれば出世し給料が上がること」がお分かりいただけたと思います。でも「今稼ぎたい」と思っている方もいらっしゃると思います。その方は本業ではなく副業をにしてください。以下でその理由を解説していきます。
「なぜ残業が健康被害をもたらすのか」で述べた「家で休んでいたのに全く疲れが取れない!」の解決方法から解説いたします。
これは、自分自身に“新しい刺激”を与えればよいのです。人は常に新しい刺激を求めています。同じような刺激はストレスになります。とある研究で、勉強する(新しい知識を取り入れ成長する)ことにより、「疲れ」や「仕事に行きたくない」という気持ちが低減することが分かっています。
つまり、副業をすることによって、新しい刺激(覚えたり、成長したりする感覚)を取り入れればいいのです。こうすることで、疲れが取れ、本業の生産性の低下を抑える(or生産性をアップさせる)ことができます。また、副業ではなく、勉強・運動などでも新しいことなら生産性の低下を抑えるともいわれています。
副業は本業と同じようなことをしてはいけません。同じような仕事の場合本業の生産性も落としてしまうからです。営業が本業の場合、飲食の調理や機械整備など違う分野でなければいけません。また、製造ラインなどの単調な作業も避けたほうがいいです。副業は“新鮮な刺激を受けるか”という考えで選んでください。
会社がするべき対応
残業させると生産性が落ちてる上に賃金が残業代として上乗せされることや、自己啓発をしなくなり人材が優秀になりにくいことは、お分かりいただいてると思います。そのため、残業は必ず削減してください。
残業を削減しろと言っても、「賃金が下がるから無理」という従業員が出てくると思います。そこで残業に基準を設け、残業を削減できた場合その残業代を還元してください。生産性を上げて残業代を浮かせたなら還元しても損にはなりません。
次にどうしても稼ぎたい人のために、副業を許可してください。ただし、必ず許可制にしなければなりません。同業で副業した場合、残業したのと同じ効果が出て、本業の生産性も落とします。上記で述べたように他業種で新鮮な刺激を受けられる職種なら、本業の生産性も上げてくれます。
前にも述べましたが、残業させるより副業をさせた方が、本業・副業ともに生産性が上がります。つまり、副業をさせることは本業にも好影響を与えるのです。
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